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筋原繊維のZ膜(Z帯)からZ膜までの構造体は,サルコメア(筋節)と呼ばれ,筋原繊維の構造及び筋収縮上の反復の単位と考えられている。
下図には,サルコメアの長さと張力との関係を調べた実験結果が示されている。(筋肉をいろいろな長さに固定して、発生する力(張力)を調べて描く)
図から,アクチンフィラメントとミオシンフィラメント各々の1本の長さが求まる。
アクチンフィラメント…1.0μm
(アクチンフィラメント同士が重なり始め、張力が減じはじめる長さが2.0μmだから、アクチンフィラメント2本分の長さが2.0μm)
ミオシンフィラメント…1.6μm
(アクチンフィラメント2つとミオシンフィラメントの合計の長さ[アクチンフィラメントとミオシンフィラメントがちょうど重ならない時、つまり張力0になったときの長さ]が3.6μmなので、そこからアクチンフィラメント2つ分[2.0μm]を引く)
・覚えなくてよいが、ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントが張力を発生させるために結合している部分の全体をクロスブリッジという。
・サルコメアの長さが2.0μmより短いときに張力が低下する仕組みは良く分かっていないが、アクチンフィラメントの重なりによるアクチンフィラメントの変性などが考えられている。
神経筋接合部では、アセチルコリンによる伝達が起こる。
①神経筋接合部において、運動神経の軸索末端からアセチルコリンが分泌される。②Na+が流入し活動電位が発生する。筋細胞膜は深く陥入し、筋小胞体(特殊化した滑面小胞体)に達している(この筋細胞膜が陥入しているところをT管という)。③筋小胞体からカルシウムイオンが放出される。④カルシウムイオンはトロポニンに結合し、トロポミオシンの立体構造を変える。⑤トロポミオシンによって塞がれていたミオシン結合部位が露出し、筋収縮がはじまっていく。
雑談:筋肉は. ヒトにおいて体重の約30 %から40 %を占め、単一の組織としては最大のものである。 骨格筋や心筋を光学顕微鏡で観ると、 明暗の縞模様が見えることから、 これらは横紋筋と呼ばれる。1876年に、
LéonFredericqは、昆虫の筋肉の長さを変化させても
その後、スプリング仮説に反して、革命的な説となる 「滑り説」 が提唱され|た。 すなわち、 「筋収縮は、 ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントが互いに長