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ニューロンは,そのはたらきによって3つに分けられる。
① 感覚ニューロン:集まって感覚神経を構成(軸索が2本あるが、片方は樹状突起の働きをする)。
② 介在ニューロン:脳や脊髄などの中枢神経系(脳・脊髄)を構成。下図では1本しかないが、本来もっと多数で脳・脊髄をつくっている。
③ 運動ニューロン:集まって運動神経を構成。
● 脊髄:内側が灰白質,外側が白質(大脳とは逆!!!)。
*入試では、背根と腹根を
図から選ばされることが多い。
脊髄神経節
(感覚ニューロンの細胞体がある場所)
のふくらみのある方が背根である。
要点:反射(意識に上ることなく反応が引き起こされる)に関与する神経経路を反射弓という。
〔反射弓〕
受容器→感覚神経→反射中枢(延髄や中脳や脊髄)→運動神経→効果器
*屈筋反射(熱いものを触ったときに、手を引っ込める反射)の場合は、膝蓋腱反射と異なり、感覚ニューロンと運動ニューロンの間に介在ニューロンが入る。
語呂「悪代官熱中症、え~ん(脳は上から、大脳、間脳、中脳、小脳、延髄)」
① 大脳:外側の層は細胞体の集まった灰白質で大脳皮質という。内部は軸索が集まった白質で大脳髄質という。哺乳類の大脳皮質は,古皮質・原皮質と新皮質からなる。(雑談:名探偵エルキュール・ポアロの口癖は『あなたも灰色の脳細胞を働かせなくてはいけませんよ』[大脳の外側は灰白質])
・
・古皮質と原皮質:本能や基本的な感情の中枢
・大脳辺縁系:古皮質・原皮質およびそれらと関係する部位などを含めた名称。明確な区分けは確定していない。情動、欲求、本能を統合する。海馬(記憶に関係)を含む。
覚え方「大図鑑見る(大脳皮質の機能は前から、随意運動、皮膚感覚、視覚)」 |
神経の興奮を伝える経路は左右反転する(主に延髄で反転する。右半身からの情報は左脳で処理される)。右から敵に襲われたとき、右の感覚がマヒしてしまっては戦えないからだろうか。(雑談:延髄で交叉しない神経もある。粗大な感覚や温感を伝える感覚神経は脊髄で交叉する)
② 間脳:視床と視床下部がある。視床下部は自律神経系と内分泌系の中枢(生物基礎の復習)。
③ 中脳:姿勢保持,眼球運動,瞳孔反射の中枢。語呂「しせいだめでちゅ(姿勢保持、眼球運動・瞳孔反射中枢、中脳)」
④ 小脳:筋肉運動の調節,からだの平衡を保つ中枢。語呂「しょうへい運動超切ない(小脳、平衡、運動調節)」
⑤ 延髄:呼吸運動,血液循環(心臓拍動・血管収縮)の調節。・だ液・涙の分泌などの中枢。語呂「え~ん、涙だ、深呼吸しよう(延髄、涙、だ液分泌、心臓、呼吸運動)」