3
●メモすること
実験1
植物Aを12時間/12時間 明暗周期 一定時間生育
ジャスモン酸量測定―図3-2a
別室:ガP幼虫4時間あたりの採餌量変化―図3-2b
実験2
植物AとガPを12時間/12時間 明暗周期 一定時間生育
→この時、明暗同一周期、明暗反転周期の2つ行う
→24時間経過させてから両者を共存
図3-4 葉の「残存」調べていることに注意(グラフの縦軸、横軸は必ずチェックする。○でくくる癖を付けると良い)
[問]
Ⅰ.
A.
●覚えておかなければならない知識
①種内競争、種間競争、食物網、生態的地位(ニッチ)、食物連鎖、食物網、栄養段階の用語の意味。教科書内容!
②食物連鎖の複雑な網目状の関係を食物網という。教科書内容!
Ⅱ.
A.
「ケルプをウニが食べ」「ウニをラッコが食べる」という記述から自然に推察できる。
●覚えておかなければならない知識
基本的にはない。キャンベル生物学からの出題。ラッコがキーストーン種だという話は有名。過去20年以上、通常の獲物が減少したため、シャチがラッコを補食するようになった。その結果、アラスカ西岸の広い地域で、ラッコの個体群が急激に減少した。キーストーン種の減少によって、ウニの個体群は増加し、結果としてケルプの林は減少した。(余談:センターでの出題を期待して授業でいつも扱っていたが、先に東大に出された)
B.
●覚えておかなければならない知識
基本的にはない。が、ケルプの林については、教科書に記載は無くても、生物好きなら知っておいてほしい。このような、生物好きにとっての常識問題が、例年小問1問程度出題される。本当に素晴らしい、東大のアドミッション・ポリシーに沿ったメッセージである。
C.
キーストーン種が減少すると、生態系機能が一気に失われる。汚い、不正確な言い方をあえてすれば、「種の生態系内における役割の重要度は、均一ではない(生態系にとって大切な種とそうでない種がある)」
●覚えておかなければならない知識
キーストーン種は、生態系内において重要な役割を持っている。教科書内容!
D.
同化効率という用語は、説明文がなくとも、同化する効率であるとわかるだろう。不消化排出量を引いた、得ることができたエネルギー量というニュアンスがあるようだが、気にせずとも解ける。
●覚えておかなければならない知識
なし。簡単な計算のみ。
E.
ラッコが減ると、ウニが増え、ケルプが減る、というリード文をに沿ったグラフを選べば良い。
●覚えておかなければならない知識
なし。
Ⅲ.
A.
●覚えておかなければならない知識
①S期にDNAの複製が起こる。教科書内容!
②細胞質分裂により、細胞が2つに分かれる。その際、DNAは均等に分配される。教科書内容!
③生物体の持っている染色体の状態を核相といい、染色体数が一倍体か二倍体かを問題にする場合で、一倍体のものを単相(n)、二倍体のものを複相(2n)という。教科書内容!
当然細胞質分裂が起こらなければDNA量は倍になっていく。
B.
グラフが24時間周期をおおよそ示し続けていることを見て答えればよい。
(1)概日リズムが個体リズムに反映されないとはどういうことか。×。
(2)暗条件で活性化することはわからない。
(4)温度変化による影響は検証していない。
●覚えておかなければならない知識
なし。ただし、「概日リズム=生体の機能が、周期的な外部刺激から遮断された条件のもとで示す約24時間周期の変化」という知識があると楽に解ける。
C.
教科書にある記述をそのまま記せばよい。
●覚えておかなければならない知識
ある調節タンパク質が、別の調節タンパク質をコードする遺伝子を調節している場合が多い。教科書内容!
D.
●メモすること
(図3-3を見ながら)
逆位相―幼虫は暗期で連続案条件に突入
―植物は明期で連続案条件に突入
(図3-2を見ながら)
幼虫は暗期終了後12時間で採餌量最大
植物は明期終了後16時間でジャスモン酸最大
(グラフのプロットの間は4時間であることを、もう一度指さし確認しておく。これを読み間違ったら悔やんでも悔やみきれない。)
E.
非常に丁寧な誘導で、実験の意図もわかりやすく、易しい。
葉の残量が減少したということは、いっぱい食われてしまったということ。
→ジャスモン酸で守れなかった。
同位相では(地球上の環境と近い条件では)、幼虫の採餌量が多くなる時間帯に合わせて、植物はジャスモン酸を合成していた(余談:植物のサーカディアンリズム感動する余裕がほしい)
逆位相では、幼虫の採餌量が最大になるタイミングと植物のジャスモン酸をつくるタイミングがずれてしまい、植物は幼虫にたくさん食べられてしまう。
●覚えておかなければならない知識
なし。