ミトコンドリア:呼吸(共生説と関連付けて、「好気性細菌」が真核生物の祖先の細胞に共生して生じたということも問われる)
*実は、呼吸のうち、1/3の反応はミトコンドリアではなく細胞質基質で行われる。したがって「呼吸はどこで行われる?」という問いは複雑になってしまいよくない。必ず「(ミトコンドリアのイラストを指し)この細胞小器官で行われる反応は?」「呼吸反応の『中心』になる細胞小器官は?」「酸素を消費する細胞小器官は?」などと聞かれる。
葉緑体:光合成(共生説と関連付けて、「シアノバクテリア」が真核生物の祖先の細胞に共生して生じたということも問われる)
液胞:細胞内部の塩分濃度調節(浸透圧調節ともいう)、老廃物の貯蔵、アントシアン含む(アントシアンを含むと書いておけば答えは液胞しかあり得ないので、よく教師は液胞のヒントにアントシアンを使う)
細胞壁:細胞を機械的に支える。植物細胞と原核細胞がもつ。植物の細胞壁はセルロースが主成分。植物細胞の細胞壁の最大のヒントはセルロース。
細胞膜:細胞を包む(よく勉強している教師は「細胞内部を外界と仕切る、物質の輸送にかかわる」と書く)。全細胞が持つ。
核:染色体(DNA+タンパク質)を含む。ふつう細胞に1個。ミトコンドリアや葉緑体にもDNAがあるため、「DNAを含む」だけでは核を選べない。「多くの遺伝子を持つ」とか、「細胞内に1つ」とか、他のヒントも出さざるを得ない。
②ATPの正式名称を問われる(アデノシン三リン酸)
③ATPの形とそれぞれの部位の名称を問われる(アデニン-リボース-リン酸-リン酸-リン酸)
④ATPの、リン酸とリン酸の間の結合の名称を問われる(高エネルギーリン酸結合)
⑤異化と同化をイラストで問われる(異化と同化はかなり定義があやふやなため、例というよりは模式図で問われる。例としては、異化は呼吸、同化は光合成、タンパク質合成だけでOK)。そのイラストにはATPやADPも入ってくる。
⑥すべての生物が何という基本単位でできているか問われる(細胞。追加質問で、その説を何というか問われる。答えは細胞説)。
⑦人物名を執拗に問う教師もいる。
細胞の発見者は?「フック」
微生物を観察したり、動物の精子を最初に論文に記載したりした人は?「レーウェンフック」
核の発見者は?「ブラウン」
植物の体が細胞でできていると言ったのは?「シュライデン」
動物の体が細胞でできていると言ったのは?「シュワン」細胞は細胞から生じると言ったのは?「フィルヒョー」